生え抜き大学職員日記

日々の中でふと思ったことを書いていきます。

就活で失敗した話①

はてなブログの新着記事を眺めていたら、大学生の方が就活の記事を書いていて、そうか今真っ只中だよね〜と気付きました。

私も何年か前にキャリア支援の部署におりまして、そのときは色々な学生さんと面談したものです。3月になると大学に大量に求人票が届く+面談の学生さんが急増するのが風物詩でしたっけ。懐かしいなあ。

ちょっと調べたら、現行の就活スケジュールは大学3年生の3月〜採用情報解禁、大学4年生の6月〜選考解禁とのことで、ここ最近は大幅な変更は無いようですね。問題点はあるのでしょうが、安定しているのは良いことではないですかね(他人事っぽいな)。

私のときは、たしか3年生の12月〜採用情報解禁、大学4年生の4月〜選考解禁となった年でした(歳がバレる…笑)。説明会を回ってた時期はコートを着てたんですけど、面接が本格化する時期には脱いでたのが記憶に残ってますね。

まあ、スケジュールが決まってても罰則はありませんから、当然守らない企業も多くて、動きの早い学生さんなんかは既に内定をもらってたりするんでしょう。

そもそも、学生の立場ではあんまりスケジュールがどうのこうのと言われてもピンと来ないんですよね。騒いでるのは周りの大人(大学生も大人ですが)だけです。学生にとってはスケジュールがどうだろうと自分の最初で最後の就活なわけで、流れを一度知れば「そんなもんか」と思って終わりじゃないでしょうか。私もかつて大学の就活ガイダンスに参加しましたが「あなた達は先輩と違うスケジュールだから注意してください!」と言われてもふーんとしか感じなかったです。知り合いに先輩いないし。ていうかぼっちだったし…笑

当時のことを思い出すと、危機感がすごくなくてバカだったなあと思うわけです。小心者なので3年生の10月くらいから、大学の重要そうな就活ガイダンスとか、新聞の読み方講座とか、四季報の見方講座とかは行きました。で、帰り道に本屋で就活関係の本をパラパラ見て、なんか就活してる感じに浸ってました。実際には何も行動が伴ってないので無意味なんですが。

でもまあ、なんとなく「公務員(地方行政職)て楽そうで良さそう」という浅はかな思惑だけはありまして、書店で問題集を開いて見たら高校3年生の秋以来ご無沙汰してた数学の問題とご対面しまして、即刻無理だと判断できたので、バカなりに多少役には立ったのかもしれませんね。私大文系の人文系専攻(私の専門は日本近世史でした)には辛い現実でございます。

そもそも公務員試験なんて、大学入る時点で目指してる人が大半な業界で、民間の就活直前の時期にさあ受けるかと考えて受かるもんじゃないですし、そういうことを知らないあたりも世間知らずな大学生でしたね。ちなみに、私は教職課程(中学社会、高校地歴公民)を履修していたのですが、親も教員でブラックさを間近で見ていたのと、絶対自分に適性が無いことは感じていたので最初から教員は選択肢に入れていませんでした。

で、民間受けようと頭の中では決まったものの、志望業界とか職種とかあまり考えてませんでした。当時の私の頭はこんな感じでした。

  1. とりあえず安定してそう、親も安心しそう→銀行、損保、証券、元公営企業(ただし生保は営業辛いと聞いたので×)
  2. 本が好きだから→印刷、出版取次(出版社は倍率高そうなので×)
  3. 一応教職取ってるからアピールになるかな→塾・教育(講師ではなく事務職)
  4. 友達が受けるから→不動産(ただしデベロッパーはリア充っぽい雰囲気なので×、戸建販売、賃貸、管理系に絞る)
  5. 人手不足っぽいし滑り止めで内定もらえたらいいな→小売(とりあえず身近なスーパー、ホームセンター系)

いやあ、つくづくバカっぽい。1.〜3.はまあ私大文系の大学生なら許容範囲のユルサかもしれませんが、4.とか。5.はその業界の人に失礼過ぎる。しかも何の一貫性も無いですね。

一応、「世間的には有名だとされる大学に通っているから…」という驕りというか、色々受ければどこか受かるだろという慢心もありました。

こんな浅薄な思考の大学生の就活がうまくいくのか(反語ですね)。それはまたの機会に書かせていただきます。