生え抜き大学職員日記

日々の中でふと思ったことを書いていきます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

読書記録:冥談(京極夏彦)

『冥談』(京極夏彦、角川文庫)を読みました。 タイトル通り、怖い系のお話がいくつか収録されている短編集です。タイトルに「冥」と付くとおり、幽霊でもない、妖怪でもない、この世のものではない「何か」による怖さがテーマなのかなと感じました。 前回の…

読書記録:幽談(京極夏彦)

『幽談』(京極夏彦、角川文庫)を読みました。 前回の『旧談』に続く「談」シリーズなのですが、全く方向性が違い、現代を舞台にした短編集という感じです。 内容としては、出版社の紹介文にある「妖しく美しい」雰囲気もありつつ、メインは怖い話でした。 特…

読書記録:旧談(京極夏彦)

『旧談』(京極夏彦、角川文庫)を読みました。 本書は江戸時代の旗本、根岸鎮衛の随筆『耳嚢』から、いくつか話を著者が選び、それを現代風の小説にアレンジしたものです。 各話の最後には『耳嚢』の原文も掲載されており、小説との対比をしながら読むことが…

読書記録:積み木シンドローム(森博嗣)

『積み木シンドローム』(森博嗣、講談社文庫)を読みました。実際に読んだのは8月なのですが、遅くなってしまいました。 森博嗣さんが年に一冊出しているエッセイ「クリームシリーズ」の2022年分です。このシリーズは軽く読めてほっこりするので好きです。 見…

読書記録:ヒトごろし(京極夏彦)

数ヶ月前に読んだのですが、記憶があるうちに書いておきます。 『ヒトごろし』(京極夏彦、新潮文庫)を読みました。前回の『ヒトでなし』のシリーズとして、前段に位置付けられる作品のようです。 『ヒトでなし』は現代が舞台でしたが、『ヒトごろし』は幕末…

読書記録:ヒトでなし 金剛界の章 (京極夏彦)

久しぶりに記事を書きます。 6月頃から仕事が忙しくなり、ブログを書くエネルギーがありませんでした。ただその間も読書は続けていたので、いつか記事を書きたい本だけ積み重なっていくという状態でした(汗) という経緯で、実際に読んだのは少し前になります…

読書記録:虚言少年(京極夏彦)

先週は、『文庫版 虚言少年』(京極夏彦、集英社文庫)を読みました。 主人公は前回の『オジいサン』と正反対で、小学6年生の少年です。小学生が主人公の物語というのは、ズッコケ三人組とか少年探偵団(江戸川乱歩)とか、結構ありますよね。例が古いですけど。…

読書記録:オジいサン(京極夏彦)

久しぶりの更新です。色々あってなかなか書く時間がとれませんでした。 『オジいサン』(京極夏彦、中公文庫)を読みました。 タイトルがちょっと不思議な表記で、京極夏彦さんなので、「もしかしたらホラー?」と思ったりもしたのですが、おじいさんが主人公…

読書記録:死ねばいいのに 文庫版(京極夏彦)

『死ねばいいのに 文庫版』(京極夏彦、講談社文庫)です。ちょっと電車で読むには勇気がいるタイトルなのですが、とても面白かったです。 主人公のイマドキっぽい若者が、死亡したとある女性について関係者に尋ねて回る…という小説です。 主人公は口調やら態…

読書記録:遠野物語拾遺retold(京極夏彦×柳田國男)

以前読んだ遠野物語の続きで、『遠野物語拾遺retold(京極夏彦×柳田國男、角川文庫)』を読みました。 この作品は、『遠野物語remix』と同様に、昭和10(1935)年の『遠野物語拾遺(柳田國男)』を京極夏彦さんが文体・順序等を調整したものです。 前作remixと同じ…

雑草掃除

休日だったので、久しぶりに庭の雑草掃除をしました。我が家の庭は、人工芝を敷いているのであまり雑草は生えないのですが、人工芝の端の隙間から雑草が生えてきて数週間おきに抜かないといけません。 作業中、人工芝を隅までもう少しきれいに敷けていたら、…

「将来の夢」とは

こんにちは。 大人が子供に「将来の夢はなに?」と聞くことってありますよね。そのとき、私たち大人はどういう答えが返ってくると想像しているでしょうか? 男の子ならサッカー選手?パイロット?女の子ならケーキ屋さん?看護師?私の子供の頃はこんな感じ…

読書記録:やりがいのある仕事という幻想(森博嗣)

久しぶりの更新です。 図書館で取り寄せていた本をGW中に受け取るのを忘れ、取置き期限を過ぎて所蔵館に戻ってしまいましたので、とりあえず家にある本を読んでいました。 今回読んだのは『やりがいのある仕事という幻想』(森博嗣、朝日新聞出版)です。 実は…

概要を伝えてわかりやすく

仕事をしていて思うのですが、コミュニケーションをする上で、伝えたいことの概要を先に伝えることって結構大事だなと思います。 要は相手に話しかけて本題に入る前に「これから何の件についての話をするのか」を伝えることでして、そんなの簡単じゃないかと…

就活で失敗した話②

以前書いた就活の続きです。 業界もテキトーに決めた私は、それでもとりあえず3年生の12月に企業の広報解禁でしたので、12月1日には就活サイトにかじりついてプレエントリーし、説明会を予約していました。 当時はリーマンショックからまだ景気が回復してお…

1000円カット

私は普段、髪を切るときはいわゆる1000円カットを利用しています。以前は美容室に行くこともあったのですが、予約をする手間や値段の高さ、雰囲気が苦手というのもあって、1000円カットに切り替えました。 もう数年利用していると思うのですが、今のところ不…

バリキャリの壁は同性かもしれない

こんにちは。 GWなので連続して投稿できています。連休はありがたいです。 標題の件ですが、以前からちょっと考えていたことです。働く女性が増えた現代ですが、まだまだ男社会の職場が多く、無理解な職場に女性は苦労している…といった話は色々なところで耳…

読書記録:遠野物語remix(京極夏彦×柳田國男)

2回目の読書記録です。 京極夏彦さんは、まだもう少し読む本がありますので、しばらく続くと思います。 さて、今回読んだのは『遠野物語remix』(京極夏彦×柳田國男、角川文庫)です。 柳田國男さんの『遠野物語』を京極夏彦さんが口語調の文にし、さらに順序…

キャリコン更新講習

先週、キャリアコンサルタントの更新講習を受講してきました。 私がこれまであまり関わったことのない分野がテーマだったので、内容はとても面白く、経験豊富な先生の事例を聞いて、ひたすら「すごいなあ」と感心しきりの一日でした。 今回いくつか更新講習…

大学職員の休日事情

GWですね。 今年は有休などを使えば9連休も可能!とニュースで放送していました。祝日が良い感じで繋がっているんですね。抜け目のない人は、年始あたりに一年の連休をチェックして、早々と旅行の予約をしてたりするんでしょうね。 さて、連休ということで大…

読書記録: 豆腐小僧双六道中おやすみ 文庫版(京極夏彦)

初めて読書記録を投稿してみます。 ここ一年ほど、通勤電車で図書館で借りた小説を読んでいるのですが、自分の記憶のためにも読んだ本と感想を書いておこうと思います。 小学校〜高校までは物語や小説をよく読んでいたのですが、大学生のときは専攻分野の本…

電話とメールの使い分け

おはようございます。 先日、仕事中に思ったのですが、連絡手段として電話を好む人とメールを好む人の両方がいますよね。電話とメールどちらでも良い場合に、「どっちを選ぶのかなー」と観察していると、なんとなく判別できます。いえ、決してヒマで人の観察…

仕事をする上での優先順位

こんにちは。 働いている方は、日々多くの業務を抱えていることと思います。業種や職種にもよるのでしょうが、手順や取り組むタイミングが決まったルーチンワークや、唐突に発生する割込業務など、業務にも色々な種類がありますよね。 大学職員の場合、学校…

就活で失敗した話①

はてなブログの新着記事を眺めていたら、大学生の方が就活の記事を書いていて、そうか今真っ只中だよね〜と気付きました。 私も何年か前にキャリア支援の部署におりまして、そのときは色々な学生さんと面談したものです。3月になると大学に大量に求人票が届…

キャリコン更新講習準備

おはようございます。 昨夜、来週受講予定のキャリアコンサルタント(キャリコン)の更新講習の準備をしていました。講習を受ける前に済ませておく事前課題が出されていまして、それを終わらせました。映像を見る課題だったのですが、とりあえず講師の先生が優…

春は出会いと別れの季節

4月は新年度・新学期など、世の中全体が忙しくなる時期ですね。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。 大学だと、この時期は授業1週目が途中か終わるかぐらいでしょうか。新入生が大学生活に慣れ始める頃かと思います。 春は出会いと別れの季節とも言われま…

ご挨拶

はじめまして。 大学を卒業した後、とある私立大学に就職しそのまま幾年も経ってしまいました。 歳をとりますと色々なことを考えるもので、思考の整理も兼ねてブログをやってみようかと思った次第です。 とはいえ、案外すぐにネタが尽きるような気もしますが…