生え抜き大学職員日記

日々の中でふと思ったことを書いていきます。

読書記録

読書記録:虚談(京極夏彦)

『虚談』(京極夏彦、角川文庫)を読みました。 「談」シリーズはこちらが最新作になるようです。この短編集は収録先品のタイトルがすべてカタカナになっているのが特徴的ですね。何か意味があるのだろうか・・・。 全体的に不思議で、ちょっと怖い作品が収…

読書記録:眩談(京極夏彦)

『眩談』(京極夏彦、角川文庫)を読みました。 記憶が色あせないうちに書こうと思います・・・。 「談」シリーズの中では不思議系なお話が多め?な短編集な気がしました。不気味ではあるけどほのぼのした雰囲気もあり、読みやすかったです。 個人的に面白か…

読書記録:鬼談(京極夏彦)

数か月前になりますが、『鬼談』(京極夏彦、角川文庫)を読みました。ここまでの「談」シリーズとは違い、ホラー要素は少なく、文学的?というか芸術的?な作品が多い短編集だと感じました。 ネットでの著者インタビュー記事で見かけたのですが、「鬼」とは…

読書記録:冥談(京極夏彦)

『冥談』(京極夏彦、角川文庫)を読みました。 タイトル通り、怖い系のお話がいくつか収録されている短編集です。タイトルに「冥」と付くとおり、幽霊でもない、妖怪でもない、この世のものではない「何か」による怖さがテーマなのかなと感じました。 前回の…

読書記録:幽談(京極夏彦)

『幽談』(京極夏彦、角川文庫)を読みました。 前回の『旧談』に続く「談」シリーズなのですが、全く方向性が違い、現代を舞台にした短編集という感じです。 内容としては、出版社の紹介文にある「妖しく美しい」雰囲気もありつつ、メインは怖い話でした。 特…

読書記録:旧談(京極夏彦)

『旧談』(京極夏彦、角川文庫)を読みました。 本書は江戸時代の旗本、根岸鎮衛の随筆『耳嚢』から、いくつか話を著者が選び、それを現代風の小説にアレンジしたものです。 各話の最後には『耳嚢』の原文も掲載されており、小説との対比をしながら読むことが…

読書記録:積み木シンドローム(森博嗣)

『積み木シンドローム』(森博嗣、講談社文庫)を読みました。実際に読んだのは8月なのですが、遅くなってしまいました。 森博嗣さんが年に一冊出しているエッセイ「クリームシリーズ」の2022年分です。このシリーズは軽く読めてほっこりするので好きです。 見…

読書記録:ヒトごろし(京極夏彦)

数ヶ月前に読んだのですが、記憶があるうちに書いておきます。 『ヒトごろし』(京極夏彦、新潮文庫)を読みました。前回の『ヒトでなし』のシリーズとして、前段に位置付けられる作品のようです。 『ヒトでなし』は現代が舞台でしたが、『ヒトごろし』は幕末…

読書記録:ヒトでなし 金剛界の章 (京極夏彦)

久しぶりに記事を書きます。 6月頃から仕事が忙しくなり、ブログを書くエネルギーがありませんでした。ただその間も読書は続けていたので、いつか記事を書きたい本だけ積み重なっていくという状態でした(汗) という経緯で、実際に読んだのは少し前になります…

読書記録:虚言少年(京極夏彦)

先週は、『文庫版 虚言少年』(京極夏彦、集英社文庫)を読みました。 主人公は前回の『オジいサン』と正反対で、小学6年生の少年です。小学生が主人公の物語というのは、ズッコケ三人組とか少年探偵団(江戸川乱歩)とか、結構ありますよね。例が古いですけど。…

読書記録:オジいサン(京極夏彦)

久しぶりの更新です。色々あってなかなか書く時間がとれませんでした。 『オジいサン』(京極夏彦、中公文庫)を読みました。 タイトルがちょっと不思議な表記で、京極夏彦さんなので、「もしかしたらホラー?」と思ったりもしたのですが、おじいさんが主人公…

読書記録:死ねばいいのに 文庫版(京極夏彦)

『死ねばいいのに 文庫版』(京極夏彦、講談社文庫)です。ちょっと電車で読むには勇気がいるタイトルなのですが、とても面白かったです。 主人公のイマドキっぽい若者が、死亡したとある女性について関係者に尋ねて回る…という小説です。 主人公は口調やら態…

読書記録:遠野物語拾遺retold(京極夏彦×柳田國男)

以前読んだ遠野物語の続きで、『遠野物語拾遺retold(京極夏彦×柳田國男、角川文庫)』を読みました。 この作品は、『遠野物語remix』と同様に、昭和10(1935)年の『遠野物語拾遺(柳田國男)』を京極夏彦さんが文体・順序等を調整したものです。 前作remixと同じ…

読書記録:やりがいのある仕事という幻想(森博嗣)

久しぶりの更新です。 図書館で取り寄せていた本をGW中に受け取るのを忘れ、取置き期限を過ぎて所蔵館に戻ってしまいましたので、とりあえず家にある本を読んでいました。 今回読んだのは『やりがいのある仕事という幻想』(森博嗣、朝日新聞出版)です。 実は…

読書記録:遠野物語remix(京極夏彦×柳田國男)

2回目の読書記録です。 京極夏彦さんは、まだもう少し読む本がありますので、しばらく続くと思います。 さて、今回読んだのは『遠野物語remix』(京極夏彦×柳田國男、角川文庫)です。 柳田國男さんの『遠野物語』を京極夏彦さんが口語調の文にし、さらに順序…

読書記録: 豆腐小僧双六道中おやすみ 文庫版(京極夏彦)

初めて読書記録を投稿してみます。 ここ一年ほど、通勤電車で図書館で借りた小説を読んでいるのですが、自分の記憶のためにも読んだ本と感想を書いておこうと思います。 小学校〜高校までは物語や小説をよく読んでいたのですが、大学生のときは専攻分野の本…