生え抜き大学職員日記

日々の中でふと思ったことを書いていきます。

バリキャリの壁は同性かもしれない

こんにちは。

GWなので連続して投稿できています。連休はありがたいです。

標題の件ですが、以前からちょっと考えていたことです。働く女性が増えた現代ですが、まだまだ男社会の職場が多く、無理解な職場に女性は苦労している…といった話は色々なところで耳にします。

ちなみに今どきの働く女性を何と呼んだらいいのかわからなかったので、ネットで調べたところ「バリキャリ」という単語があるようです。一般的に使われている呼称かどうか自信がないのですが、他に適当な言葉が思いつかないので、今回使用させていただきます。

話を戻しまして、バリキャリの方は男社会で苦労していることが多いのかもしれないのですが、私が思うのは「女社会でも大変なのでは?」というところです。

といいますのも、私が働いてる学校業界は昔から女性の働きやすい(?)業界ということもあり、女性社員、女性管理職というのはかなり多いです。私も入社してから今まで、上司は9割が女性でした。

そのような業界ですので、結構女性同士は縦社会(?)があるようです。「◯◯さんに言われたら従いなさい」とか「あの人が言うなら仕方ないね」など、年配の女性職員が年下の女性職員へ指導したらそれは絶対みたいな空気があるようです。もちろん、実態は男性にはなかなか見えません。私はたまたま周りの人から笑い話として聞く程度なので、もっと厳しいのかもしれません。

で、私が気になるのは上の世代の女性職員と下の世代の女性職員とのギャップです。例えば就業環境や子育て環境。一昔前より育休や時短など会社の制度が充実してきていますし、子育て支援センター保育所も増え、社会の雰囲気的にも利用しやすくなっていると思います。

ですが、上の世代の女性は比較的そのあたりが未整備で苦労した人達なんですよね。なので、「今の若い人たちは恵まれている」と言う人もいますし、口にはしなくても思っている人も多いはずです。

また少し前までは共働きでも家事育児はほとんど女性がしているという家庭が多かったように思います。現代の実態はわかりませんが、少なくとも当時よりは男性も家事育児に参加しているでしょう。旦那さんが協力的かどうかも世代間でギャップがあるような気がします。

実際、私も「私はほとんど子育ては1人でしたのよ」と自慢げに語る女性上司の下で働いたことがあります。ご本人は非常にタフな方で、多分誇りがあるのでしょうが、下の世代にそれを押しつけやしないか、少々心配ではありました。

したがって、バリキャリの方がキャリアを重ねる上で、そうした上の世代の女性に僻まれたり、疎まれたりする可能性があるのでは…というのが私の懸念点です。業界・職種によって上の世代に女性がどのくらいいるか違うので一概には言えませんが、女性の多い業界ではあることかなあと思います。

また、今バリキャリの方が数十年後に上の世代になったとき、下の世代とのギャップが生まれる可能性もありますよね。働く女性を取り巻く環境は今後しばらく改善が続いていくことと思われますので、どうしても下の世代ほど恵まれている…というイメージがついてしまう恐れがあるかと思います。

まあ、こういう世代間ギャップって、女性同士に限らず様々な属性の人の間でも起こることなので、最終的には上の世代の人の人格で決まる気もするんですよね。「自分達は苦労した。だからこそ、下の世代には同じ苦労をさせたくない」と考える人がどれだけ増えるか、根本的にはそういう問題なのかもしれません。